Q1:日本に麻婆豆腐を伝えたのは誰でしょう?
Q2:元来の麻婆豆腐に使われていたのは何の肉?
Q3:「麻婆豆腐(まーぼーどうふ)」の「麻婆」とはどういう意味でしょう?漢字から予想してみてください。
物語
四川料理はただ辛いというだけではなく、「麻(まー)」「辣(らー)」という2種類の特徴的な辛さを持っています。「麻(まー)」は、花椒(ホアジャオ。中国山椒)のしびれる辛さ。「辣(らー)」は唐辛子の辛さのことを表すそうです。
しかし、麻婆豆腐の「麻」は、花椒の辛さという意味かと思うと、じつはそうではないようです。(ややこしいですね……。)
1862年、中国四川省成都で陳夫婦が料理店を開業しますが、夫は早くに亡くなり、夫人が料理店を盛り立てます。隣が豆腐店だったこともあり、豆腐と油で作った辛い料理は評判となります。
夫人には「麻」=ニキビのあと(あばた)があったことから、「あばたおばさんの豆腐料理」というような意味で「麻婆豆腐」と呼ぶようになったそうです。
その後、中国の政治的な事情で、陳夫婦の料理店は国有化されます。ちなみに、世界で唯一、のれん分けを許されたお店が日本にあり、それが「陳麻婆豆腐」です。
そんな麻婆豆腐を日本で普及させたのが、日本の四川料理の父と言われる陳建民と、その息子の陳建一です。担々麺、青椒肉絲(チンジャオロース)、回鍋肉(ホイコーロー)などの本格的な辛さを持つ料理を、日本人の味覚に合うようにアレンジして伝えました。
麻婆豆腐も、陳建民によってアレンジ、紹介されたことをきっかけにレトルトの「麻婆豆腐のもと」が発売され、日本で急速に普及していきました。
さて、ここで「米沢牛ひき肉麻婆豆腐のもと」を製造した、タスクフーズのことを紹介します。
タスクフーズは、嘉永二年(1849年)の創業。当時は鯉(こい)料理を中心とした「煮しめ屋」、今でいう惣菜店からスタートしました。「煮しめ」の語源は「煮しめる」で、汁がなくなるまで食べ物を煮込んで味を染み込ませる調理法のことを言います。なので、「煮しめる」は漢字で「煮染める」と書きます。(ちなみに、海から離れている内陸部では、貴重なタンパク源として鯉の養殖が推奨されていました。推奨したのは当時の米沢藩藩主、上杉鷹山公です)。
歴史ある米沢の地で、実直なものづくりの姿勢によって地元を中心に多くの人々から信頼される味を受け継いできました。それでも、食文化の変化とともに戦前までは数多くあった鯉料理店も減少し、鯉も売れなくなりました。
そこで、歴史に裏付けられた「煮る・炊く」の知恵や技術を生かせる、「レトルトカレー」などの新しい商品の製造を始めました。
カレーを「煮込み料理」と定義したタスクフーズのカレーは、アジア最大級の食の総合展示会「FOODEXJAPAN2014」の「第1回ご当地レトルトコンテスト」でグランプリ最高金賞を受賞したこともあるほどです。大量生産ではなくレストランと同じ製法をベースとしているタスクフーズだからこそ、受賞に至ったのではないかと思います。
そんな確実な「煮炊きの技術」「味のレベルの高さ」を持っているタスクフーズですが、『米沢牛ひき肉麻婆豆腐のもと』の開発の始まりは、タスクフーズの担当者がスーパーで「今日は麻婆豆腐が食べたいな」と、陳列されている商品を物色していたときのことです。
ふと、都内のとある中華料理店で店主にされた話を思い出しました。
「麻婆豆腐の元祖は"陳麻婆豆腐"なんだけど、そこで使用するひき肉は『牛肉』なんだよね。鶏肉や豚肉は使わないんだよ」と。
そんなことを思い出しつつ、市販の麻婆豆腐のもとをよく見てみると、そもそもひき肉が入っていないものや、入っていたとしても海外産の豚肉や鶏肉などが入っているものが多く、牛肉だけが入っている商品はほとんどないことに気づいたそうです。
タスクフーズのある山形県米沢市では、高級ブランド牛「米沢牛」が有名です。そこで、せっかくなら米沢牛を使用した「高級麻婆豆腐」を作ろうと、開発に着手しました。
米沢牛は一般的な牛に比べて時間をかけて肥育され、その牛肉には良質な脂や旨味が乗っているため、これを料理に使うと、格段に味に奥行きが出ます。
せっかくの高級和牛を使用した麻婆豆腐ですので、牛肉の良さをかき消さず、それでいて牛肉の旨味を引き上げるソースづくりに専念しました。
中でも香辛料は、複数の取引業者からさまざまな品種の唐辛子や山椒を取り寄せてテストを行ったうえで選び、香りが際立つ本格四川風の麻婆豆腐に仕上げました。
レトルト殺菌をかけて出荷する必要があるため、加熱の工程で香辛料の辛さや香りが飛んでしまうことが多く、その都度、香辛料の選定や配合割合を調整するために、数十回のテストを繰り返したそうです。
こうして、中華料理店の店主だった従業員と一緒に開発に着手してから三か月ほどで開発できたそうです。本格四川風に仕上げていて、香辛料のしびれや辛さ、香りの後に、和牛の旨味が追いかけてくる贅沢な味わいです。
タスクフーズからのメッセージ
「弊社は大きな会社ではありませんが、お客様にお買い物や食を心から楽しんでいただけるよう真心を込めて、製品づくりをしております。今回お届けした弊社の商品がみなさまのお口に合い、食卓に彩りが一つでも加わりましたら幸いです。
ここ数年、主要なお取引先様が観光関連の販売チャネルに集中していた弊社では、多分に漏れず、コロナ禍で商売を継続する事が非常に難しい状況となる事もありました。そんな中でも、通販を通して弊社の商品をお求めくださったお客様や、「がんばってね」と応援してくださるお客様に、どれだけ勇気づけられ、励ましていただけたか、言葉では言い尽くせません。そんなお客様にはもちろん、これから出会うお客様にも、地場山形の食材を通して、食の楽しさや美味しさを変わらずにお届けして、山形の食文化の発展に貢献してまいりたいと思っています。」
おすすめのお召し上がり方
基本のお召しがり方:フライパン(または鍋)に、ソースと切った豆腐を入れてから、中火で3分ほど煮立たせると完成です。別添の花椒は、中国四川省の漢源県で取れる花椒で、しびれと独特の香りが本場の味わいを再現するのに大きな役割を担っています。ぜひ、量を調整しながらお使いください。
おすすめのお召し上がり方:麻婆豆腐はもちろんですが、フライパンにごま油をひき、炒めた茄子と本品を加えて再度火を通せば本格「麻婆茄子」が出来上がります。牛肉の旨味を茄子がしっかりと受け止めます。茹でた市販の中華麺と、湯煎した本品を合わせてお好みで白髪ねぎなどと混ぜれば麻婆麺の出来上がり。その他にも、さまざまなアレンジレシピにもご活用いただけます。薄味が好きな方は、2倍量の豆腐と一緒に調理すると2倍楽しめます。試してみたところ、十分な味の濃さでした。
基本情報
価格:540円(税込)
内容量:110g
賞味期限:通常、常温で365日
アレルゲン:小麦・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉
原材料:
牛肉(山形県産米沢牛)、牛脂、甜面醤、でん粉、豆板醤、香味食用油、ねぎ、豆鼓、清酒、上白糖、おろしにんにく、醤油、鶏ガラスープ、生姜、白コショウ/酸化防止剤(V.E)、(一部に小麦・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉)、さんしょう
栄養成分表示(110g当たり):
エネルギー239kcal
たんぱく質4.3g
脂質18.8g
炭水化物11.3g
食塩相当量2.5g
基本の召し上がり方:フライパン(または鍋)に、ソースと切った豆腐を入れてから、中火で3分ほど煮立たせると完成です。
別添の花椒は、中国四川省の漢源県で取れる花椒で、しびれと独特の香りが本場の味わいを再現するのに大きな役割を担っています。ぜひ、量を調整しながらお使いください。
A1:陳建民さんと、その息子の陳建一さんです。
A2:牛ひき肉です。
A3:「あばたおばさんの豆腐料理」というような意味です。
「米沢牛ひき肉麻婆豆腐のもと」についてのお便りやご質問
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