『即席めん』（小西勇製麺所・奈良県）

物語

体調がすぐれないときや、寒い冬に食べたくなる料理の一つが「にゅうめん」です。にゅうめんをより手軽に食べたい人におすすめしたいのが、小西勇製麺所の『即席めん』です。もともと手軽なイメージのそうめんですが、この『即席めん』はインスタントタイプの品物で、お湯を注いでラップをして5分待つだけで完成します。これだけ簡単なら、いざというときのために家に常備しておきたくなりますね。

ちなみに、にゅうめんは漢字では「煮麺」と書き、そのまま読んだときの「にるめん」が訛って「にゅうめん」となったそうです。

ここで紹介している『即席めん』は、奈良県にある小西勇製麺所が開発しました。

今でこそにゅうめんは全国で食べられていますが、じつは奈良県の郷土料理です。そうめん発祥の地だからでしょうか、夏は冷やして、寒い冬には温かく煮込んで食べる文化が根付いていたそうです。

ちなみに、全国乾麺協同組合連合会によって、2月5日がにゅうめんの日とされています。これは「2（「にゅうめん」の「に」）」「5（中国語で「ウ」と読みます。「にゅうめん」の「う」）」にちなんで制定されたそうです。『即席めん』を家で常備しておいて、にゅうめんの日になったら食べる、というのもおもしろいかもしれません。

ところで、そうめんで即席めんとなると気になるのが、麺の食感です。

小西勇製麺所ではインスタントのそうめんでも麺の美味しさを損なわないよう、とくに加工の方法にこだわりました。

お湯を注いで数分待てばインスタント麺を食べられるのは、蒸した麺を乾燥させているからです。そうすることで、麺の中の水分が蒸発し、内部構造にいくつもの空洞ができます。乾燥させた麺にお湯を注ぐことで、空洞にお湯が入り込み、麺が戻りやすくなります。麺の乾燥のさせ方には大きくふたつあり、一つは麺を揚げることで乾燥させる「油揚げ麺」、もう一つは揚げずに乾燥させる「ノンフライ麺」です。

小西勇製麺所は、冷風乾燥という方式で麺を加工してくれる会社と提携したことにより、インスタントでも麺の食感をしっかりと感じられる品物を作ることができたそうです。つまりこの『即席めん』はノンフライ麺ということになります。

また、同封されているめんつゆは、関西風のお出汁を採用。麺は全粒粉で作られたそうめんのため、麺の色が茶色がかっているのが特徴的です。付属品の京都のやまつ辻田の柚七味をかけて、爽やかさをプラスし、味の違いも楽しむことができます。

お腹が空いたときにささっと作れるので、休みの日のお昼ご飯や夜食としておすすめです。

また、あと一品欲しいときに、夕食の汁物として出すのもよいかと思います。

小西勇製麺所からのメッセージ

小西勇製麺所に、品物を作った経緯を聞きました。
「そうめん発祥の地である奈良の三輪素麺をもっと知ってほしい」という思いがあって、加工の方法にこだわって、麺の食感を損なわないインスタント麺を作ったそうです。

基本情報

価格：一袋290円
内容量：1人前80g（めんの重量50g）
原材料：めん（小麦粉：全粒粉約30％、食塩、食用植物油）、めんつゆ（しょうゆ（本醸造）、砂糖、かつおエキス、食塩、ぶどう糖、みりん、かつおぶしエキス、混合削りぶし（さばぶし、いわしぶし）、にぼしエキス、混合だし（かつおぶし、さばぶし）、昆布エキス、しいたけエキス、調味料（アミノ酸等）、アルコール、（原材料の一部に小麦、大豆、ゼラチン、魚介類を含む））、柚子七味（柚子、唐辛子（三鷹・鷹の爪）、金ごま、青のり、山椒、けしの実）／酸化防止剤（V.E）

メーカー：小西勇製麺所