『米沢牛スネ肉カレー』(タスクフーズ・山形県)

クイズ

Q1:「フォンドボー」とはフランス語でどんな意味でしょう?

Q2:江戸時代にあった「煮しめ屋」とは、今でいう何店でしょう?

Q3:「米沢牛」をはじめとした牛肉の価格が、豚肉や鶏肉より高い理由は?

物語

「お肉がたくさん入ったカレーが食べたい」という期待に応えてくれるのが、この「米沢牛スネ肉カレー」です!

このカレーには、なんと160g(精肉換算)もの超高級牛肉が使われています。160gの精肉(生肉)は、筋や脂身を削いだり煮たりしていくうちに約半分(80g)に減ってしまうそうです。

ところで、スーパーなどで比べたとき、牛肉は豚肉や鶏肉よりも高いと気づいたことはありませんか?価格の差にはいくつか理由がありますが、その理由の一つは「生育コストの差」です。日本産かそうでないかでも変わってきますが、平均的には鶏肉は約7〜8週間、豚肉は約6ヶ月、牛肉は約2年以上だそうです。生育期間が長いぶん、餌代や光熱費、人件費がたくさんかかるため、牛肉は高くなってしまいます。

このカレーを製造したのは、株式会社タスクフーズ(山形県)です。

食のブランド「みやさかや」を手がけるタスクフーズは、創業なんと嘉永二年(1849年)。黒船来航(1853年)より前なので、タスクフーズ創業当時、日本はまだ鎖国中でした。

タスクフーズは鯉料理を中心とした「煮しめ屋」、今でいう惣菜店からスタートしました。鯉料理は当時、内陸部の貴重なタンパク源として推奨されていました。ちなみに、推奨した人は、当時の米沢藩藩主であり、「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」という言葉で有名な上杉鷹山です。

しかし、戦前には数多くあった鯉料理店も食文化の変化とともに減少し、鯉も売れなくなってきてしまいました。

そこで7代目である現在の社長が、鯉にこだわらずいろいろな商品に着手していこうと考え、佃煮やカレーの製造も始めました。

タスクフーズは、「大手のカレー販売店と同じ路線をいっても勝てない。それよりも、他にない付加価値をつけて差別化することが必要だ」という考えから、一つ一つの原材料や製造過程にこだわったカレー作りをしています。

取締役部長であり、主にレシピ開発や商品開発、製造を担当する田中は、もともと洋食のコックだったそう。そのため、商品開発はレストランで出すような調理法、味の出し方がベースになっています。一度実験的に売り出したときは、手間がかかりすぎて「地獄でした」と言います。

原材料にみりん風調味料ではなく本みりんを、ワインは山形にある高畠ワイナリーのワインを使用しています。一次原料でも、なるべく添加物や着色料などが入っているものは避けているそうです。

一番のポイントは、カレーのだし(スープ)となるブイヨンから作っていること。ハンマーで割った牛骨、鶏ガラ、玉ねぎやにんじん、生姜、ニンニク、セロリ、パセリなどの香味野菜を、丸2日間弱火で煮込んだフォンドボーを自社で製造されています。「フォンドボー」はフランス語で「fond de veau」と書きます。「fond」は「土台、ベース」、「veau」は「仔牛肉」、「de」は「〜の」という意味なので、「fond de veau」は「仔牛肉のベース」というような意味になります。

そこに、タスクフーズ独自の配合で製造を依頼しているカレー粉と15種類のスパイスミックスを加えてベースを作り、デミグラスソースを少し加えてコクを出し、最後にバターを入れて欧風のカレールーを仕上げます。
さらに、スネ肉の下処理はていねいすぎるほどていねいに行い、柔らかくするため肉質に合わせて3時間から4時間ほど炊き込みます。この段階で肉は肉で味付けしてカット・成形し、先程のカレールーと合わせて熱殺菌を行います。

こうして、こだわり抜いた素材のみを贅沢に使用した、希少なカレーが完成します。

タスクフーズからのメッセージ

タスクフーズの田中さんは「東京で普通に販売すると、数千円する超高級カレーになると思います」とおっしゃっていましたが、「(小さなメーカーが大手に対抗して、安い普及品を作るために頑張っても勝負にならないので)私たちにしかできないような、老舗らしいものを作っていきたい。付加価値があり、また食べたいと思ってもらえるような商品を作っていきたい。」と語っていました。
営業担当者だけでなく、製造の職人ももっと外に出てお客様の声を聞き、より良い商品作りをしてきたいと考えられているそうです。

おすすめのお召し上がり方

基本のお召し上がり方:中袋を切らず、沸騰したお湯で3~5分間温めてお召し上がりください。

おすすめのお召し上がり方:電子レンジ(陶器のお皿などに移してラップをかけて1~2分)も簡単ですが、できるだけ味の変化が少ない湯煎での調理をおすすめします。卵や季節の野菜などをトッピングとして乗せれば、さらに贅沢な一皿に仕上がります。

基本情報

価格:1,404円(税込)
内容量:200g
賞味期限:常温365日
アレルゲン:小麦・乳成分・牛肉・ゼラチン・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんご
原材料:
牛肉(山形県産)、デミグラスソース、ブイヨン、バター、オニオンソテー、小麦粉、食用なたね油、アップルピューレー、カレールゥ、はちみつ、カレーパウダー、香辛料、チャツネ、しょうゆ加工品、ビーフエキス、砂糖、食塩/カラメル色素(※一部に小麦・乳成分・牛肉・ゼラチン・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・りんごを含む
栄養成分表示(1袋200g当たり):
 エネルギー:305kcal
 たんぱく質:11.3g
 脂質:19.9g
 炭水化物:18.8g
 食塩相当量:1.7g

メーカー:タスクフーズ
※品物の仕様などは予告なく変更されることがあります。
クイズの答え

A1:「仔牛肉のベース」というような意味になります。

A2:今でいうお惣菜屋です。

A3:牛は豚や鶏と比べて生育期間が長く、コストがかかるのが理由の一つです。

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