『京はばねろ 篠ソース』(京都ハバネロの里・京都府)

クイズ

Q1:トウガラシの辛さの単位は(1辛・2辛ではありません)?

Q2:鳥類が激辛のトウガラシを食べられるのはなぜでしょう?


Q3:辛いものを「おいしい」と感じたり、やみつきになってしまうのは、人体のどういう仕組みによるものでしょう?

物語

せっかくですので、ここで「辛いもの」の基礎知識を知っていってください。

辛いものをおいしい、という人がいますが、そもそも「辛いもの」は基本的には人間の身体にとって「危険なもの」です。それを察知するために辛さを感じるようになっています。

そのため、辛さは味覚や嗅覚には分類されず、「触覚」の中の「温度・痛覚」に分類されています。?辛いものを食べることによって痛覚が刺激されるのです。そして、痛覚が刺激されると、その痛みを和らげる作用を持つ「β-エンドルフィン」というホルモンが分泌されます。このホルモンは快感や高揚感をもたらす作用があります。辛いものにやみつきになってしまったり、おいしく感じる理由のひとつです。

さらに、トウガラシの辛さとワサビの辛さは異なります。?人間には温度や痛さを感じる遺伝子(イオンチャネル)が何種類もあります。その一種である「TRPV1(トリップヴイワン)」という遺伝子は、約43度以上になったときに反応して「熱さと痛さ」を感じる遺伝子です。

トウガラシの辛さの原因物質である「カプサイシン」は、このTRPV1を刺激することがわかっています。

つまり、トウガラシを食べて辛く感じるのは、実際には43度以上になっていなくても「43度以上になった」と勘違いして「痛さ」を感じているのです。そして、汗も噴き出します。黒コショウやショウガも同様にTRPV1が活性化するので、同じ種類の「辛さ」に分類されます。

一方、ワサビやマスタード、タマネギ、ニンニク、シナモンなどはワサビ受容体とも言われる「TRPA1」を刺激します。これも熱を感知する遺伝子です。

また、ワサビに含まれる刺激成分は揮発性(蒸発しやすい)なので、鼻のTRPA1を刺激し、鼻にツンと来るように感じます。逆に、オリーブオイルが少し辛く感じる時がありますが、オリーブの実に含まれる刺激成分は揮発性ではないので、鼻に来ず「のどが焼けるように」感じます。

このように、辛さの原因物質によって、どこで感じるか、どう感じるかといったことが変わってくるのです。

また、「TRPM8」はメントール(ミント、ハッカ)やユーカリプトール(ユーカリ)などに反応して活性化します。このTRPM8は約28度になったときに反応するので、実際に28度以下になっていなくても「28度以下になった(体温36度よりも大幅に冷たい)」と感じ、冷たく感じるのです。

つまり、トウガラシなどは熱さを感じる遺伝子を刺激する「辛さ」だから「熱い」と感じ、メントールなどは冷たさを感じる遺伝子を刺激する「辛さ」だから「冷たい」と感じるのです。
逆に「TRPM5」という受容体は温度が高くなったときに甘みの信号を強める働きがあるため、人間は温かい飲み物の方が甘く感じます。

ところで、ガラガラヘビなど一部のヘビは、TRPA1のおかげで暗闇で獲物を見つけていることがわかっています。それくらい敏感な器官を刺激するので、「辛い=痛い」と感じるわけですね。

さて、トウガラシの辛さの単位は「スコヴィル」です。スコヴィルという人が「トウガラシの辛さを何倍に薄めても感じることができるか」を計測したことから名付けられました。

日本で最も一般的なトウガラシ類である「鷹の爪」は4万~5万スコヴィル、「ハバネロ」は10万~35万スコヴィル、インドでは象よけにも使われる「ブート・ジョロキア」は100万スコヴィルだそうです。ちなみにアントニオ猪木が日本に広めたと言われる「タバスコ(マキルヘニー社商標)」は4,000スコヴィル程度だそうです。

また、同じトウガラシ類でも辛さを感じるまでの時間が違うことが確認されています。

鷹の爪はすぐに感じますが、ハバネロは食べてから20~30秒で感じることが多いそうです。これが篠ソースを食べた時に「あとから辛くなってくる」理由です。
辛いものを口にした時、体のどこでどのように辛さを感じているかを意識してみると、いつもの食事が少し楽しくなるのではないでしょうか。

ちなみに鳥にはトウガラシの辛さを感じ取る受容体TRPV1がないので、もし人間が無人島でお腹がすいて、鳥がトウガラシをパクパク食べているのを見て真似して食べたら大変なことになると思います。


さて、ここで「篠ソース」の紹介に移りたいと思います。

「篠ソース」は、いわゆるタバスコのようなチリソースのひとつです。京都産のハバネロが使用されていて、「他の唐辛子では味わえない独特の辛味をじんわりと感じる爽やかな喉越し」と表現されています。どんな料理にでも合うソースを目指して作られました。

化学調味料を使っていないため、いい意味で味がまとまりすぎていないと思いますし、タバスコソースと比べて酸味が少ない印象です。ただ辛いだけではなく、さまざまな料理にお使いいただけます。

近頃は海外にも輸出されるようになり、個人がリピート購入されるだけではなく、飲食店とのお取引も増えてきたそうです。

「とりあえず何にでもタバスコ」という人も多いかもしれませんが、篠ソースを味わった後は、「とりあえず篠ソース」になることもありえます!

京都ハバネロの里からのメッセージ

京都ハバネロの里の代表からのメッセージです。
「ここ数年で辛いもの好きな方が少しずつではありますが増えてきており、弊社のことを知っていただける機会も増え、さらに多くのご注文をいただいたり、商品を気にいっていただけたりしている状態です。また、京都の会社ということで、今は京野菜セットやふるさと納税に力を入れて頑張っております。
これからは、今まで頻繁には行ってこなかった関東方面に出向いたり、大きなイベントに参加したりすることで、より多くの人に知っていただくのを目標にしています。
『篠ソース』の材料は国産のものを使用し、増粘剤は入れずに無添加で仕上げています。パッケージの字は、父の知り合いの書道家さんに頼んで書いていただいたものです。デザインも和風で、和風料理店さんや居酒屋の机の上に置いていても違和感がないと思います。ハバネロは京都産のもののみを使用しており、国産のウコン・タイしょうがを独自の配合で使用しております。
実際に使っていただいたお客様からは、酸味が少なくコクがあり、フルーティーな香りでおいしいというお声や、後からくるハバネロの特徴的な辛さがくせになるというお声をいただいております。おいしいしまた買いにきたと、遠いところからわざわざ直接弊社に買いに来てくださったこともありました。12本まとめて購入される個人のお客様もいらっしゃいます。
辛いものには好きか嫌いかしかないと思いますが、『篠ソース』には辛いものが嫌いな方にも食べていただける辛さと料理を引き立ててくれる効果があると思っておりますので、いろんな方に食べていただきたいです。」

おすすめのお召し上がり方

基本のお召し上がり方:お好みに合わせて量を調整しながら、直接料理にかけてお召し上がりください。

おすすめのお召し上がり方:京都ハバネロの里いわく、「篠ソースはどんな料理にも合いますが、とくに合うのは乳製品やバニラアイス、肉料理、調味料(マヨネーズ、焼き肉のたれ、とんかつソース、ケチャップ、ごまだれ、しょうゆ、みそ)です。」とのことでした。
ぜひ、いろいろアレンジしてお楽しみください。

基本情報

価格:600円(税込)
内容量:100g
保存方法:常温
原材料:人参ペースト、ハバネロ、りんご酢、米酢、食塩、でん粉、レモン濃縮果汁、ガーリック、香辛料(パプリカ、ウコン、タイしょうが)
賞味期限:通常製造後1年
※開封後は冷蔵庫で保管し、お早めにお召し上がりください。
アレルゲン:りんご
栄養成分表示(100g当たり):
 エネルギー 45kcal
 たんぱく質 0.9g
 脂質 0.6g
 炭水化物 9.1g
 食塩相当量 4.9g

メーカー:京都ハバネロの里
※品物の仕様などは予告なく変更されることがあります。
クイズの答え

A1:スコヴィルです。


A2:鳥にはトウガラシの辛さを感じ取る受容体TRPV1がないためです。


A3:辛いものが痛覚を刺激し、その痛みを和らげるために分泌される「β-エンドルフィン」が、快感や高揚感をもたらすためです。

「京はばねろ 篠ソース」についてのお便りやご質問

「京はばねろ 篠ソース」のご感想やご質問、おすすめのお召し上がり方などをお送りください。
※発見物語のWEBサイトやメールマガジン、弊社発行物などでご紹介させていただくことがあります。ペンネームをご希望の方はペンネームをお書きください。
※その他、弊社へのご質問や発送状況のお問い合わせなどは「お問い合わせ」からお願いいたします。

    お名前

    メールアドレス

    ペンネーム ※掲載を許可いただける方のみ

    「京はばねろ 篠ソース」のご感想・ご質問など

    「発見物語」編集部へのメッセージ

    写真 ※1枚10MBまで