Q1:三陸海岸の「三陸」とは三つの地域の総称ですが、その三つの地域とはどの地域のことを指すでしょう?
Q2:日本近海の海流「親潮」と「黒潮」のそれぞれの語源は何でしょう?
Q3:暖流と寒流がぶつかる場所が好漁場になるのはなぜでしょう?
物語
「南三陸チャウダー」はトマトクリームタイプのチャウダーです。濃縮タイプですので牛乳1カップ(200ml)と混ぜて温めてお召し上がりいただけます。宮城県南三陸町特産のタコやホタテなどがしっかり入った、滋味深い味わいです。
ちなみに「チャウダー」は、英語で魚介類や野菜を煮込んだ濃いスープ全般のことを指す言葉です。その語源は、諸説ありますが、フランス語で「なべ、炉」を意味する「chaudière(ショーディエール)」から来ているともいわれています。
ところで、海外産のタコは、漁獲量の減少や、国際的な価格高騰などにより、近ごろは数が減って値上がりしています。その影響で国産のタコも価格が上がっています。
ちなみに宮城県は、北海道に次ぐ全国2位(2022年)のタコ漁獲量を誇る、タコの名産地の一つです。特に南三陸町の志津川漁港が有名で、「西の明石、東の志津川」ともいわれています。宮城県の三陸沖合は冷たい海流「親潮」と暖かい海流「黒潮」がぶつかるところで、冷たい海流を好む魚、暖かい海流を好む魚、どちらも集まります。また、親潮はもともとプランクトンが豊富ですので、その豊富なプランクトンに集まる生き物を、タコは餌にします。三陸沖合ではタコを含む魚の漁獲量が多く、味もおいしくなるといわれているのは、このような海流の特徴が理由です。明石の海も同じような理由で好漁場になっています。
ちなみに、親潮の名前の由来は、プランクトンや栄養に富み、魚類や海藻類を育てる「親」となっていることからです。また、黒潮は透明度が高く海の底まで見通せるので、海の色が「黒」っぽい藍色に見えることからです。
このように、豊富な漁獲量を誇る南三陸。そこで獲れる海の幸で品物を作っているのが、「南三陸チャウダー」のメーカーである、宮城県の株式会社阿部長(あべちょう)商店です。観光ホテルなども手がける、地域では有名な会社です。
三陸とは、宮城県、岩手県、青森県の3県にまたがる三陸海岸と、その内陸部の北上高地を含めた地域をいいます。「三陸」という名の由来は、日本の旧国名であった陸前国(りくぜんこく。現在の宮城県と岩手県)、陸中国(りくちゅうこく。岩手県と秋田県)、陸奥国(むつのくに。青森県と岩手県)の三つの地域の総称です。2011年3月11日の東日本大震災で、大きな被害を受けた地域の一つです。
震災直後からの苦労。しかし、そんな状況から立ち上がり、この「南三陸チャウダー」をはじめとする品物を、震災後初めて世に送り出せたときの安堵感や喜びなどはどれほどだったかと、品物を見て想像してしまいます。
もちろん、被災地の品物だからという理由で紹介したわけではありません。決め手はやはり味。そして、海の恵みとともに生きていくと決めた人々のプライドと知恵が詰まった品物だと感じたからこそ、紹介したいと思いました。
阿部長商店からのメッセージ
阿部長商店に、近年の状況や、現在取り組んでいることについて聞きました。
「コロナ禍以降は宿泊部門、外食部門の売れ行きが落ちてたいへんでした。しかし最近では、外出せずに利用できる宅配や通信販売の売り上げが伸びていて、今でも新しい商品をいくつも作っています」
お召し上がり方
濃縮タイプですので、牛乳1カップ(200ml)と混ぜて温めてください。
おすすめのお召し上がり方:牛乳1カップを加えるだけでは濃いと感じたときは、お好みの量の牛乳を追加してもおいしくいただけると思います。パスタソースとして使えば、簡単に魚のトマトクリームパスタに。また、グラタンのソースとしてもご使用いただけます。
基本情報
価格:400円(税込)
内容量:200g
賞味期限:通常、製造日含め730日
アレルゲン:小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉
原材料:
野菜(じゃがいも、たまねぎ、トマト)、魚肉(たこ(宮城県)、あさり、ほたて)、ミネストローネの素(トマトペースト、砂糖、食塩、その他)、グラタンベース(乳等を主要原料とする食品、たまねぎ、半個体状ドレッシング、その他)、生クリーム、チキンブイヨン、食塩、マーガリン、オイスターエキス、砂糖、アサリエキス、ホタテエキス、白こしょう/増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、香料、塩化K、塩化Mg、香辛料抽出物(※一部に小麦・卵・乳成分・大豆・鶏肉を含む)
栄養成分表示(100g当たり):
エネルギー:55kcal
たんぱく質:3.3g
脂質:1.4g
炭水化物:7.3g
食塩相当量:1.40g
A1:日本の旧国名である陸前、陸中、陸奥の三つの総称です。
A2:親潮は魚類を育てる「親」であることから、黒潮は透明度が高く海の色が「黒」っぽい藍色に見えることから名付けられました。
A3:冷たい海流、暖かい海流を好む魚が両方集まることと、魚の餌となるプランクトンが豊富なためです。
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